大麻所持容疑で逮捕され、8日に処分保留で釈放された大相撲、元幕内力士の若ノ鵬(20=本名ガグロエフ・ソスラン)=21日に解雇処分=が9日、日本相撲協会を訪ね、武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)らに謝罪した。ガグロエフ元力士は角界に復帰したい意思を伝えたが、武蔵川理事長は「受け入れられない」と拒否した。 ガグロエフ元力士は紋付きの羽織袴(はかま)姿で、代理人の竹内栄弁護士を伴って協会を訪れた。武蔵川理事長、伊勢ノ海事業部長(元関脇・藤ノ川)らの前で「世間や協会に迷惑をかけて反省している」と涙ながらに誤り、「戻して下さい」と訴えたが、武蔵川理事長は「将来有望だっただけに残念だが、すでに解雇処分を下しており、できない」と答えたという。 理事長と面会後に会見したガグロエフ元力士は「日本で大麻を吸うことは悪いと知っていたが、ロシアでは厳しくなかったので少年のころから経験があった」と明かし、「どうしても大相撲に戻りたい」と訴えた。竹内弁護士は「戻るとすれば、過去の処分例に照らし合わせ、解雇を不当として無効確認の法的手段を取るしかない」と話す一方で、「これだけ世間に迷惑をかけたので(訴えるかどうか)悩んでいる」とも述べた。