小学3年で6・4キロのヒラメを釣り、ジュニア・成人女性部門で日本記録を持つ三浦市立名向小6年、小菅綾香さん(12)が沖縄・久米島沖で初のマグロ釣りに挑戦し、体長178センチ、重さ71キロのキハダマグロを釣り上げた。道糸が200メートル以上引っ張られ、途中大雨に見舞われながら約1時間格闘した末の「大漁」。学校で魚拓を披露した綾香さんに、腕前を知る同級生も歓声を上げながら健闘をたたえた。 綾香さんはこれまでに、大物のブリやクロダイでも日本記録に認定されているもっと大きな魚を釣ってみたい」と願っていたところ先月下旬、俳優の梅宮辰夫さんに誘われて出演したテレビ番組で大物のマグロ釣り挑戦が実現した。父親裕二さん(48)が同行した。裕二さんは三浦市三崎町小網代の釣り船「丸十丸」の船長。裕二さんによると、綾香さんは3歳から乗船してさおを握っている。 待望のマグロは久米島沖で狙っていた2日目に掛かった。しかし、途中から綾香さんがリールを巻いても糸がびくともしない状態に。綾香さんの力だけではリールを巻けないと判断した裕二さんが糸を指でたぐり寄せながら親子で力を合わせ、マグロを船の近くの水面まで引き寄せ釣り上げたという。 綾香さんのマグロと梅宮さんのマグロを刺し身にしたところ計750人分あった。同級生全員に5人分ずつ、おすそ分けしたという。綾香さんは「また大きなマグロを釣りたい」と話している。6月26日朝刊