北京五輪に出場する女子日本代表なでしこジャパンのメンバー18人が8日に発表され、8強入りした04年アテネ五輪で活躍したベテランGK山郷のぞみ(33)が、まさかの落選。代表歴86試合の精神的支柱の落選ショックで涙を流す選手もいたが、3大会連続代表となったMF沢穂希(29)らメンバーは、山郷のためにもメダルを獲ることを約束した。 会見の席上で佐々木監督が北京五輪メンバーを発表すると、隣に座っていた池田、沢、安藤、荒川の表情がみるみるこわばった。山郷の名は、ケガ人が出た場合に備えて予備登録されるバックアップメンバーに入っていた。「ずっとやってきた選手が落ちて頭が真っ白になって、会見どころじゃなかった」と沢。代表入りの喜びは一転、衝撃に変わった。 アテネ五輪など86試合に出場している山郷は、最近は福元に正GKを譲ったものの、経験豊かなベテランとして精神面でも頼れるお姉さん的存在だった。それだけに選手の衝撃は大きく、浦和で一緒にプレーする安藤と柳田は練習前に号泣。山郷から祝福メールをもらった柳田は「“私は大丈夫”という感じで気を使ってもらって…」と何度も涙をぬぐった。 山郷に代わり、21歳の海堀を選んだ佐々木監督は「(山郷の落選を)引きずるようであれば、代表の質は低いということ」と強い決意をにじませた。「山郷さんを見て学んできた。その分も頑張らないと」と安藤。沢は「アテネは後悔の残る大会だった。三度目の正直で一歩でもメダルに近づきたい。落選した選手の分まで戦いたい」と誓った。
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